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粉体成形技術

粉体成形技術と、粉状の原料を型に入れて圧縮成形を行う技術のこと。通常の板金プレスのように単に圧力を加えるのとは違い、原料の粉を固める際、中に混入するエアをうまく抜く技術が求められます。粉が型に当たる瞬間、急激に速度を落とし、じわりじわりと表面を押してエアを抜き、最後はぐっと加圧する。こうした細かな動作が組み込まれています。この粉体成形技術を持つ国内メーカーはごくわずか。世界的に見てもドイツ、イタリアなど限られた国でしか対応できないレベルの高い技術です。

粉体成形の技術的な困難度合いは、そのほとんどが粉体原料の流動性によって決まります。そして、均一な厚みのある製品、厚さにバラツキのある製品、1~3mm程度の薄物製品や抜き穴のある製品、さらにそれらが複合した製品…と、成形する製品の形状によっても技術的な困難度合いは深まります。

成形された製品は、多くの場合、そのままの状態では強度がないため、高温で焼成(焼結)されますが、原料と焼成温度により、製品の大半が収縮します。そして、その収縮率は成形密度により大きく異なります。そのため、加圧成形によってそれらしく成形できた製品でも、焼成によって変形したり、割れたりする問題が生じがちです。

成形品の良し悪しは、原料を充填する時点で決定されます。原料が予定通り均一に金型に充填されることが最大のポイントです。そして第二のポイントが、加圧成形時のエア抜き工程で、原料内にエアが残らないように加圧すること。製品内にエアが残った場合、エアが層上に残ってしまい、製品の剥離割れにつながるからです。

こうした技術的な課題を克服するため、株式会社セキテックは長年に渡って技術を蓄積してまいりました。困難な成形品のご相談にも幅広くお応えできる技術力を有していると自負しています。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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