セキテックの3本柱 

セキテックは粉体プレス機、ラミネート機、金型交換装置を3本柱としています。
ラミネート機は、油圧で圧力を掛けながら樹脂や接着剤を熱硬化品させて、被ラミネート品を被覆する技術です。熱硬化に時間が掛かり、その間に化学反応で樹脂や接着剤の体積も変化するので、粉体プレスと同様に高度に押圧力を管理する必要があります。
この点で、ラミネート機は粉体プレス機の応用製品といえます。
金型交換装置ですが、フローティングダイ方式の油圧プレス型は型の構造が複雑で、質量もある為、金型交換が大変です。この技術も粉体プレス機の付帯技術といえます。

粉体プレス機と軸受試験機

軸受試験機は、供試軸受に荷重を負荷、回転させ、軸受の寿命や回転トルクなどの特性を確認するための試験装置で、温度や粉塵、泥水等の環境要件を加えて試験を行う場合もあります。軸受の負荷は使用条件により変化しますので、シュミレーションタイプの試験では、軸受への入力荷重や回転速度を刻々と変化させて試験を行う必要があります。 セキテック製の軸受試験機では、粉体プレス機で培った油圧による押圧力の管理により、軸受に余分な荷重が入力される事なく、迅速に軸受入力荷重を変化させることが可能です。

粉体プレス機 

セキテックの本業は粉体プレス機(フローティングダイ方式の油圧プレス機)です。
粉体プレス機は、例えば、①摺切りで粉末材料充填、②上下複数のパンチで圧縮成形、③ダイを下げて成型品抜き出し、という工程で粉体を成型品に加工します(下図参照)。

摺切りで粉末材料充填

①摺切りで粉末材料充填

上下複数のパンチで圧縮成形

②上下複数のパンチで圧縮成形

ダイを下げて成型品抜き出し

③ダイを下げて成型品抜き出し

粉体成型品の中に気泡が残ると焼結工程で成型品が割れてしまうので、②の圧縮成形工程では、②-1:軽く押す、②-2:荷重を抜いてガス抜き、②-3:本押しの様に、押圧を変化させ、また、粉体を流動させつつ粉体粒子自体は破壊しない様にする為、押圧力の管理(押し過ぎない)が行われています。

★粉体プレス機の特徴

  1. 板金プレス機に比べれは、型の構造や動きが複雑である。
  2. (体積が変わるワークを成型しているので)圧縮行程中に、連続的かつ緻密な圧力制御が必要になる。
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